濃縮睡眠コラム

いびき防止グッズの選び方とタイプ別のおすすめを紹介!いびきの原因と対策も解説

    家族や友人、恋人から指摘されるとショックが大きいいびき。いびきを治す方法はさまざまありますが、いびき防止グッズを使うのも一つの手段です。

    とはいえいびき防止グッズは世の中に星の数ほどあり、選び方が分からないものです。そこでどのようなグッズがあるのかをタイプ別にピックアップし、それぞれのおすすめ商品を紹介します。

    またそもそもいびきが発生する原因とメカニズムや、それらを理解した上で取るべき対策についてもまとめました。場合によっては通院が必要なケースもあるため、もしご自身が病気によって発生するいびきであると考えられる場合はぜひ通院もご検討ください。

    いびき防止グッズを選ぶポイント

    いびきとは、厚生労働省の定義を引用すると「睡眠中に鼻や喉などが狭まるため、呼吸に伴って出る音。」です。

    狭まった鼻や喉の粘膜が、空気が通ることによって振動し、発生する音のことを意味します。そしていびきには「口いびき」と「鼻いびき」の2種類があります。

    口いびきは、口を開けて寝てしまうことで発生するいびきです。口が空いていることで舌根が喉の奥に落ち込みやすくなり、上気道が狭くなり、そこに空気が通り振動すると起こります。

    鼻いびきは、主に風邪や花粉症で鼻づまりが起きている場合に発生するいびきです。一時的に疲れている際にも発生しやすいです。

    口いびきの原因や特徴

    • 口を開けて寝ている
    • 口呼吸をしがちである
    • 下顎が小さく口が閉まりきらない方

    鼻いびきの原因や特徴

    • 風邪や花粉症、アレルギー性鼻炎
    • 疲労が溜まっている
    • アルコールを摂取した日に発生する

    ご自身がどちらのタイプのいびきをかいているのかを知り、適切なグッズを選ぶことが大切です。ここでは、各いびき防止グッズごとの特徴を整理し、正しく選ぶポイントを紹介します。

    鼻腔拡張テープ

    鼻腔拡張テープは鼻いびきに有効なグッズです。鼻づまりや疲労のように、一時的な原因であれば、使い捨てで手軽に使用できるため気軽で便利なアイテムです。いびきが気になる時に、まず鼻腔拡張テープから試す方が多いです。

    テープを肌に長時間貼ることになるため、敏感肌の方は肌荒れしづらいものを選ぶ必要があります。口コミではその点を確認するとよいでしょう。

    ノーズピン

    ノーズピンは鼻いびきに有効なグッズです。鼻の中に入れるアイテムで、鼻の内側から優しく鼻腔を広げてくれることが特徴です。鼻の内側に入れるため表面から見えるグッズではなく、いびき対策をしていることを隠したい方にもおすすめです。

    一回きりの使い捨てではなく繰り返し使用できるため、鼻呼吸の習慣を定着させるために活用したいグッズです。

    口呼吸防止テープ

    口呼吸防止テープは、その名のとおり口いびきに有効なグッズです。口いびきの原因の一つに口を開けて寝てしまうことが挙げられますが、こちらのグッズは口元に貼って使うことで、口が開くことを防ぎます。

    物理的にテープで口を閉じるため、テープの粘着力や優しさなどの口コミをチェックするとよいでしょう。

    マウスピース

    マウスピースは口いびきに有効なグッズです。一口にマウスピースといっても種類があり、口呼吸が癖になっていたり、自然と口が開いたりしてしまう方には「奥歯を固定し、口が開かないようにする」マウスピース。

    あごが小さいことが原因で睡眠時に口が開いてしまう方には「下あごを前方にずらし、舌が落ち込むことを防止する」マウスピースのようにグッズごとに特徴があります。

    ご自身の口呼吸の特徴に応じてグッズを選んでいきましょう。

    サポーター

    サポーターは口いびきに有効なグッズです。顎が小さい方はどうしても睡眠時に口が開いてしまうことが悩みですが、サポーターで下顎を支えることで口が開くのを防ぐことが可能です。

    口呼吸防止テープと異なり口を完全に閉じるグッズではないため、比較的窮屈さを感じず過ごせるでしょう。テープが苦手な場合はサポーターを使ってみるとよいでしょう。

    ネックバンド

    ネックバンドはいびきや無呼吸状態を検知すると振動し、その刺激で快適な睡眠時の呼吸の時間を増やすグッズです。またスマートフォンアプリと連動して自身の睡眠をデータとして確認でき、睡眠の質向上に役立てることが可能です。

    まずはご自身がいびきをそもそもかいているのか、どの程度のレベルなのかを把握するために活用してみてください。

    いびき防止枕

    ご自身に合った枕を使うことで気道を確保しやすくなったり、舌が喉の奥に落ち込みづらくなったりすることでいびき対策につながります。

    反対にご自身に合わない寝具は結果的にいびきの原因になっている可能性があります。枕は寿命が2~3年といわれていますが、実際は長年使用している方が多いでしょう。

    反発力がなくなり適切に寝姿勢を維持できなくなった枕はいびきの原因になっている場合があるため、一度見直してみることをおすすめします。

    【商品カテゴリ別】おすすめのいびき防止グッズ

    上記で整理した商品カテゴリ別に、おすすめのいびき防止グッズを紹介していきます。すべてAmazonや楽天で口コミ評価の高いグッズをチョイスしました。ご自身の症状や予算に合ったグッズを選んでみてください。

    鼻腔拡張テープ| ブリーズライト スタンダード レギュラー

    使用部位
    商品タイプ鼻腔拡張テープ
    価格1,395円(Amazon)

    ※価格はすべて税込表示です。

    テレビCMでも認知度のある鼻腔拡張テープです。プラスチックバーの反発力で鼻腔を広げるメカニズムで、鼻の通りをスムーズにします。独自の粘着層がぴったりフィットし、鼻の上に貼るだけで簡単に鼻呼吸をサポートすることが可能です。

    通気性を最大31%アップさせ、貼った瞬間鼻の通りの良さを実感した利用者が90%というデータもあります。(当社調べ)

    昼夜を問わずに使用できますが、12時間以上を続けて使用することは控えましょう。また連日使用する際は、使わない日を設けて皮膚を休ませるなどのケアも大切です。

    剥がすときはブリーズライトをぬるま湯でよく濡らしてゆっくり剥がすことで肌への負担を軽減できます。

    鼻腔拡張テープ| お徳用 60枚入×2【120枚セット】 肌色タイプ 日本製

    使用部位
    商品タイプ鼻腔拡張テープ
    価格1,499円(Amazon)

    ※価格はすべて税込表示です。

    鼻の表面に貼ることで空気の通り道を作り出すグッズです。正しい貼り位置は、鼻骨下の両側から指でつまみ、呼吸ができなくなる場所です。睡眠時にテープが外れてしまわないように、化粧や化粧水を落とし、鼻の表面をサラサラの状態にして使うように注意しましょう。

    肌色タイプで目立ちにくい作りになっており、60枚入×2個(計120枚)と大容量なのも嬉しいポイントです。貼り付ける際は接着力が弱まってしまうため、テープ部分に手を触れないように注意しましょう。

    ノーズピン|WoodyKnows 極薄鼻腔拡張器

    使用部位
    商品タイプノーズピン
    価格1,699円(Amazon)

    ※価格はすべて税込表示です。

    柔らかい素材を使用した高い柔軟性で、心地よい馴染み感のノーズピンです。外から見ても目立ちにくい作りになっているため昼夜を問わず装着可能で、鼻呼吸の習慣を定着させられます。

    またノーズピンはオープンリングデザインが採用されており、鼻中隔彎曲の問題がある方を含めあらゆる方の鼻にフィットするよう設計されています。

    アルコールで消毒すれば繰り返し使うことが可能で、最大で約30日間使い続けられるため経済的です。

    口呼吸防止テープ|Anloma 210枚 いびき防止テープ

    使用部位
    商品タイプ口呼吸防止テープ
    価格799円(Amazon)

    ※価格はすべて税込表示です。

    口元に貼ることで口呼吸を防止し、鼻呼吸を促すグッズです。テープの下側には粘着剤がついておらず、起床時にはがしやすく、跡が残ったりベタついたりする心配がありません。

    テープはX型で力を分散させる作りになっており、接着部分が外れることを防いでくれるため、寝ている間にテープが取れてしまう心配も少ないです。使い捨てのため衛生的で、210枚入りと大容量なのも気軽に使い続けやすくておすすめです。

    マウスピース|ズィークヮィェット

    使用部位
    商品タイプマウスピース
    価格4,048円(Amazon)

    ※価格はすべて税込表示です。

    下顎を数ミリ前方に移動させ、舌根が喉の奥に落ち込むことを防ぐアイテムです。顎を自由に動かせる作りになっているため、装着したまま話をしたり水を飲んだりすることも可能です。

    特許取得済みの蝶番型開閉技術(Living Hinge Technology)がしなやかでフィット感のあるデザインを可能にしています。型取りの必要がなくすぐに使用できるマウスピールであるところも特徴で、サイズもコンパクトなため持ち運びにも便利です。

    有害な化学物質BPAを含まない製品で、欧米で累計1,000,000万個以上の売れた人気のグッズでもあります。

    サポーター|顎固定サポーター

    使用部位
    商品タイプサポーター
    価格1,480円(Amazon)

    ※価格はすべて税込表示です。

    頭から顎下までを包み込んで自然と口が閉じることをサポートし、口呼吸を防ぐグッズです。マジックテープで2箇所でサイズ調整が可能で、さまざまな頭周りのサイズに対応した男女兼用商品です。

    伸縮性と通気性にも優れており、柔らかい素材で顔に跡がつきにくい心地よさが魅力です。洗濯機の使用が可能なため衛生的に使い続けることが可能で、また洗濯による形崩れの心配もないため使い勝手のよいグッズです。

    ネックバンド|Sleeim(スリーム)

    使用部位
    商品タイプネックバンド
    価格32,780円(Amazon)

    ※価格はすべて税込表示です。

    装着することで自身の睡眠状態を把握し、改善をサポートするウェアラブルツールです。睡眠時のいびきや無呼吸を検知すると、振動刺激で快適な睡眠をサポートします。

    こちらは特許を取得した技術で、製品は日本の工場で自社開発・製造が行われている品質の高さが魅力です。

    またスマートフォンアプリと連動させることで、自身の睡眠時間、いびきや無呼吸の時間と回数、睡眠時の体位などを視覚的に分かりやすいデータで詳しく知ることが可能なため便利です。

    いびき防止枕|スージーAS快眠枕

    使用部位
    商品タイプいびき防止枕
    価格5,980円(Amazon)

    ※価格はすべて税込表示です。

    航空機の設計技術を応用した独自の3次元形状が気道の確保を楽にし、静かな寝息ができる状態を整えます。こちらの商品の形状は蒸れや熱のこもりなどの睡眠時の不快さを取り除く通気性を生み出しています。

    また気道が確保しやすいのみではなく、首の自然なカーブをサポートし、肩のこりのケアにもつながるため、トータルでの睡眠の質向上につながります。

    雑誌やTVでも話題の快眠枕で、楽天などでも人気の商品です。

    いびきの種類

    いびきには「散発性いびき」と「習慣性いびき」の2種類があり、主に対策が必要になるのは習慣性いびきです。それぞれの特徴と原因をみていきましょう。

    疲労やアルコールが原因の「散発性いびき」

    散発性いびきは、風や花粉症で鼻がつまったり扁桃腺が腫れたりする時、また飲酒時や疲れが溜まっている時など、一時的な原因でかくいびきのことです。

    普段いびきをかかない方の場合、多くは一時的なものであるため、しっかりと休息を取ることで改善されます。

    就寝時に常時かく「習慣性いびき」

    習慣性いびきは、睡眠時にいつもいびきをかいてしまうケースです。原因は生活習慣や肥満、病気などさまざまな可能性が考えられ、人それぞれで取るべき対策も異なってきます。

    日常的にいびきをかいている方はまず自身のいびきの原因をつきとめ、適切な対策を考える必要があります。

    いびきの発生原因

    生活習慣や就寝環境など、人によってさまざまな原因があるいびき。そのため一概にいびきの原因の特定は難しいことが現実です。

    しかしまずはいびきを引き起こす原因にはどのようなも内容があるのかを把握することは重要です。そこでここでは主ないびきの発生原因について解説していきます。

    アルコール摂取や喫煙習慣

    アルコールやタバコを嗜む習慣がある場合、こちらがいびきの原因になっている可能性は高いです。

    アルコールを飲むと上気道を広げる筋肉が緩み、舌が喉の奥に落ち込みやすくなったり、鼻づまりが発生しやすくなったりします。加えて、大量のアルコール摂取は無呼吸状態となるリスクも生まれ非常に危険です。

    またタバコの煙は喉や鼻の粘膜が炎症を起こすリスクを高め、実際に腫れてしまうと空気の通り道を狭めるため、いびきが発生しやすくなります。

    どちらも嗜好品のため楽しむことは自由ではありますが、いびき防止の観点からは推奨はできません。

    身体に合わない寝具の使用

    自身に合わない枕の使用がいびきの原因になる場合があります。枕がご自身に合わない場合、寝ている間に頭や首の位置が適切に調整されず、気道が圧迫されることになります。これにより、空気の通り道が狭くなり、いびきを引き起こすことにつながってしまいます。

    そのため枕はご自身の寝姿勢や身体の形に合わせて選ぶことが重要で、適切な高さや硬さの枕を使用し、頭や首の位置を調整し、気道の圧迫を軽減する必要があります。

    一般的に枕の寿命は2~3年といわれており、古くなった枕では正しい姿勢を保てない可能性があるため、古い枕を使っている場合は交換を検討してもよいでしょう。

    就寝時の体勢や癖

    仰向けで寝ることがいびきの原因になるケースがあります。仰向けの姿勢では重力が舌を引っ張り喉の奥に落ち込むことで空気の通り道が狭くなるため、いびきを引き起こすことになりがちです。

    いびきを予防する観点からは、横向きで寝ることを推奨します。もしくは舌が落ち込まないうつ伏せ寝を試してみることもおすすめです。

    その際は横向き寝やうつぶせ寝をサポートする抱きまくらを使用してみてもよいでしょう。ただし妊婦の方の場合はお腹に負荷がかかるうつ伏せ寝はおすすめはできないため、くれぐれも注意しましょう。

    疲労の蓄積

    疲労が溜まっている時は、体が疲労回復のためにより多くの酸素を取り入れようとし、口呼吸をしがちになります。

    また疲労によって筋肉が普段よりも緩み、気道が狭くなることがあります。これらのように疲労は口呼吸や気道を狭めることにつながり、結果的にいびきを引き起こす原因になってしまうと考えられます。

    またいびき自体も疲労蓄積の原因になる負のサイクルも生まれます。睡眠時にいびきをかくと睡眠を分断することになり、十分な睡眠効果を得られません。

    その結果日中の倦怠感や眠気として現れ、さらに疲労が蓄積してくような悪循環に苛まれることになります。そのため正しい寝姿勢の獲得やご自身に合った寝具を使い、しっかりと疲労回復に務める必要があります。

    花粉症やアレルギー性鼻炎

    花粉症やアレルギー性鼻炎は気道を狭くする原因である鼻づまりや、鼻の粘膜の炎症を引き起こし、いびきをかきやすくする原因になります。さらに鼻がつまっていると自然と口呼吸になりやすく、こちらも同様にいびきに直結します。

    一時的にいびきをかいている方の場合は、まず花粉症やアレルギー性鼻炎ではないかを疑ってみてもよいでしょう。ただし慢性的な花粉症やアレルギー性鼻炎で普段から鼻づまり傾向にある方の場合、口で息をする習慣がついてしまい、睡眠中の無意識下で口呼吸をおこない、いびきにつながっているとも考えられます。

    こうした場合根本的な病気の治療が必要になるため、耳鼻咽喉科への通院をおすすめします。

    ホルモンバランスの乱れ

    女性特有の原因として、女性ホルモンの乱れや減少によっていびきが引き起こされるケースがあります。

    女性ホルモンの「プロゲステロン(黄体ホルモン)」は気道を広げる役割があるとされていますが、こちらが減少するといびきにつながるといわれています。プロゲステロンの減少によっていびきが発生しやすいタイミングは妊娠中や更年期が挙げられます。

    さらに妊娠中は脂肪が体につきやすくなっており、結果的に気道が狭くなることでいびきを誘発するケースもあります。

    またこれまでいびきをかいていなかったにもかかわらず、50歳前後でいびきを指摘されるようになった方は更年期でプロゲステロンが減少している可能性があります。

    加えて、甲状腺ホルモンの不足によって引き起こされる「甲状腺機能低下症」がいびきを誘発する場合もあります。甲状腺機能低下症は男性よりも女性が発症しやすい病気で、疲労感や皮膚の乾燥など、いびき以外にもさまざまな悪症状を生み出します。

    他にも、女性は男性に比べてあごが小さく、就寝時に口が開きやすい方が多いため、肥満体形でなくてもいびきをかいてしまう方が多いのも特徴です。

    睡眠時無呼吸症候群などの疾患

    ここまで見てきたような原因に当てはまらず、口呼吸もしていないのにいびきをかいている場合、「睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome:SAS)」といわれる病気の可能性があります。

    睡眠時無呼吸症候群とは、睡眠中に無呼吸になる病気のことで、10秒以上の無呼吸状態が1時間に5回以上発生した場合に、睡眠時無呼吸症候群と診断されます。

    単純にいびきの原因であるのみではなく、心筋梗塞や脳梗塞のようなより恐ろしい病気につながる可能性もあります。睡眠時無呼吸症候群のいびきの特徴は、睡眠時に呼吸が止まりかけたり、実際に止まってしまったりすることが挙げられます。

    通常の睡眠を阻害するため疲労回復が十分に行われず、睡眠不足や日中の倦怠感を引き起こし、上記で上げたような他のいびきの原因と重なり合うことでより病気の発見が遅くなることもあります。

    少しでも睡眠時無呼吸症候群の症状がある場合は早めに医療機関での診察を受けるようにしましょう。

    いびきをかきやすい方の特徴

    ここまではいびきの原因を紹介してきましたが、いびきを引き起こす特徴を持った方の例を紹介します。該当する方はなるべく生活習慣を改め、改善に努めてみましょう。

    肥満体型

    脂肪は首周りのみではなく舌などの体の内側にも蓄えられることがあり、空気の通り道を狭くしてしまいます。その結果いびきを引き起こしやすくなります。

    また仰向けで寝ると、舌が喉の奥に落ち込むことでいびきが書きやすい状態になってしまいますが、肥満体型の方が仰向けで寝ると尚更いびきをかきやすくなってしまいます。

    さらに肥満体型でありながら扁桃炎を起こすと、その状態からさらに気道が狭くなり、非常に呼吸が苦しくなり非常に危険です。上記のように肥満体型は他のいびきの原因とかけ合わさることで、よりいびきが発生しやすい状態にあるといえます。

    首が太く短い方や下顎が小さい方

    肥満体型でなくても体の特徴によっていびきを引き起こしやすいケースがあります。首が太く短い方は、上気道周りに脂肪が付きやすく、気道が狭くなっている可能性があります。

    また下顎が小さい方や舌が長い方などもいびきを引き起こしやすいです。下顎が小さいと口が閉まりきらず、睡眠時の口呼吸につながります。舌が長ければ喉の奥に舌が落ち込むことで空気の通り道が狭くなります。その結果どちらもいびきを引き起こす原因になってしまいます。

    上記のように生まれつきの体の特徴によってもいびきは引き起こされてしまうため、ご自身の特徴に応じて対策を取る必要があります。

    すぐに始められるいびき防止対策

    いびき対策は今日からすぐに始められます。もちろん記事の前半で紹介したいびき防止グッズの活用も便利ですが、ご自身の生活習慣を改めることでいびきが改善されるケースもあります。

    まずはご自身のいびきの特徴や生活スタイルを知って見直し、適切な対策を選択するようにしましょう。

    運動や食生活の見直し

    最も手軽で効果が高い対策として、運動習慣の取り入れやバランスの取れた食生活の導入が挙げられます。目的は肥満の解消や体力づくり、疲労の解消などです。

    普段運動する習慣がなく、肥満体型に甘んじている場合は早速運動を始めてみましょう。

    また栄養バランスの偏った食事や、摂取時間が不規則な食生活をしている場合は、バランスの取れた食生活を規則正しく行うよう心がける必要があります。

    さらに運動は血流が良くなることで疲労回復を早める効果があるため、いくら寝ても疲れがとれない時こそ運動を取り入れてみましょう。もちろん完璧な運動習慣と食生活の導入は非常に困難なため、まずは無理のないレベルから始めてみることが大切です。

    自身に合った寝具を使用する

    快適な眠り心地を届けてくれる寝具が意外にもいびきの原因になっている可能性があります。先にも紹介したとおり、枕が頭や首の位置を適切に調整できず、気道が圧迫されている可能性もあります。

    また昔から使っている枕は安心感があるため、長年変えずに使う方も多く、結果的に適切に寝姿勢を保てていないような場合もあります。

    もし他のいびき対策を実施してみても改善されない時は、枕をはじめ寝具の買い替えも視野に入れてみてください。

    アプリの導入でいびき対策をサポート

    ご自身のいびきについて、自力で正確に把握するのは実際は難しいものです。同居している身近な方にいびきをかいているかを聞くことが現実的ですが、気心がしれた間柄であっても恥ずかしいものですし、同居人がいない場合はそれも不可能です。

    そのようなときには、いびきの状態を記録しチェックできるスマートフォンアプリを使うとよいでしょう。アプリではいびき発生の有無、いびきの音量、睡眠のリズムなどの記録が可能で、ご自身のいびき状態を簡単に把握できます。

    録音機能を使っていびきを記録するのも悪くはないですが、ご自身で聞き直す手間が大変です。その点、アプリは記録したいびきをデータ化して表示するため時間も手間もかからず、スムーズにご自身のいびき状態を理解できるでしょう。

    睡眠時無呼吸症候群を把握できるアプリもあるため、まずは一度利用してみることをおすすめします。

    いびきに関するよくある質問

    ここではいびきに関して多くの方が抱く疑問点とその回答を紹介します。

    睡眠時無呼吸症候群って何?

    睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome:SAS)とは、睡眠中に無呼吸になる病気のことで、10秒以上の無呼吸状態が1時間に5回以上発生した場合に、睡眠時無呼吸症候群と診断されます。

    口呼吸をしていないのにいびきをかいているときはこちらの病気を疑ってみてください。単純にいびきの原因であるのみではなく、心筋梗塞や脳梗塞のようなより恐ろしい病気につながれる可能性があるため、早期の対策が必要です。

    睡眠時無呼吸症候群のいびきの特徴は、睡眠時に呼吸が止まりかけたり、実際に止まってしまったりすることが挙げられます。

    通常の睡眠を阻害することになるため疲労回復が十分に行われず、睡眠不足や日中の倦怠感を引き起こし、上記で上げたような他のいびきの原因と重なり合うことでより発見が遅くなることもあります。

    睡眠時無呼吸症候群の可能性が少しでもある場合は、早めに医療機関での診察を受けるようにしましょう。

    いびきは熟睡できている証拠ではない?

    よく「いびきをかくほどぐっすり眠っている」と形容されることがあり、実際にもよく眠れているように感じている方が多いですが、実際いびきは喉や鼻の通りが悪くなり、呼吸がしづらくなっているために起こる症状であり、いわば軽い窒息状態といえます。

    すなわちよく眠れているどころか、いびきは正常な睡眠が妨げられていることが往々にして考えられます。そのため長い睡眠時間を確保しているはずなのに疲れが抜けきれなかったり、日中に倦怠感を感じるたりするなど、睡眠不足の症状を感じることにつながってしまします。

    いびきをかいているのはむしろ疲れている証拠だともいえ、これ以上疲労を溜めないためにもいびき対策を実施する必要があるでしょう。

    いびきは放置しても大丈夫?

    いびきは上記でも解説したように、正常な睡眠を妨げる現象です。

    いびきをかくことで睡眠の機能である疲労回復の役割を果たせず、睡眠不足の症状が現れることがあります。また睡眠時無呼吸症候群のように恐ろしい病気の可能性も考えられるため、早期にご自身のいびき状態を把握し、適切な対策を取ることが大切です。

    くれぐれもいびきを放置しないようにしましょう。

    病院は何科に通えばいい?

    いびきの原因はさまざまなケースがあるため、特徴や症状に応じて耳鼻咽喉科、呼吸器内科、口腔外科、歯科などで治療を受けることが可能です。多くのいびきは鼻やのどに原因があることが多いため、耳鼻咽喉科を受診することが一般的です。

    もし肥満や睡眠時無呼吸症候群の特徴が見つけられる場合は呼吸機能検査などが必要になることもあるため、呼吸器内科の受診がおすすめです。

    また下顎が小さく、口が開いてしまう方の場合は口腔外科や歯科を受診することで、歯並びの異常や口蓋垂のたるみ、下顎の位置を調整するための口腔内装置や手術などの治療を受けることが可能です。

    まとめ

    いびきは身近な方に聞かれることが恥ずかしいのみではなく、睡眠不足の原因になるため日中のパフォーマンスを低下させるなど悪影響が大きい体の不調です。

    いびきの原因にはさまざまあり、一概には言い切れないため、ご自身のいびきの原因が何なのかをしっかりと把握し、対策を行っていく必要があります。

    そのため同居人にいびきについて指摘してもらったり、スマートフォンアプリを活用したりし、ご自身のいびきの特徴を把握しましょう。

    いびき対策の手段は、食事の栄養バランスを整え、運動を取り入れるなどの生活習慣の見直しや、いびき防止グッズを活用するなどさまざまあります。

    気をつけたいことは、心筋梗塞や脳梗塞につながる可能性がある睡眠時無呼吸症候群のように恐ろしい病気が原因となっている場合があることです。そのためいびきの放置は厳禁です。

    ご自身のいびきの現状をしっかりと把握し、一日でも早くいびきをかかずに眠れるように対策していきましょう。